ペルセポリス

　ペルセポリス(Persepolis)とはギリシア語で｢ペルシャの都市｣。
アケメネス朝(紀元前５５０～３３０年)時代、ペルシャは広大な領土を支配する巨大帝国であった頃の象徴として築かれた都市「ペルセポリス」。だが、アレキサンダー大王の攻撃により廃墟と化す。

　現在は世界遺産に登録されている。

　原作者｢マルジャン｣は、イスラム原理主義、テロリスト、厳しい戒律等、故国｢イラン｣に対する人々のイメージを危惧するが、今が存在するのは、かつての繁栄した都があり、文化があったからこそと、｢ペルセポリス｣には｢マルジャン｣の強い想いが込められている。

　世界の何処かで、まだ日本人は丁髷を結び、腰に刀を差し、腹切りをする国であるとイメージしている国もあるように、我々日本人も「イラン」という国についてどれ程知っているだろうか？

　国名：イラン・イスラム共和国(Islamic Republic of Iran)
　面積：1,648,195平方㎞(日本の約4.4倍)
　人口：7,042万人(’06/10月)
　首都：テヘラン
　民族：ペルシャ人(他にアゼリ系トルコ人、クルド人、アラブ人等)
　言語：ペルシャ語、トルコ語、クルド語等
　宗教：イスラム教(主にシーア派)、キリスト教、ユダヤ教、ゾロアスター教等
　現代略史
　　　1925年　　　　パーレヴィ朝成立
　　　1978年　　　　コム弾圧事件
　　　　　　 　　　　　　聖地コムでの学生デモをキッカケに、パーレヴィ王政への怒りが爆発。
　　　　　　　 　　　　　暴動が全国規模に拡大、国民的な蜂起となった。
　　　1979年 1月 　イスラム革命　パーレヴィ王政崩壊
　　　　　　　　　　　　 国王は国外へ脱出。
　　　　　　　　　 2月　パリに亡命中の宗教指導者ホメイニ師が帰国
　　　　　　　　　 4月　革命政府樹立
　　　　　　　　 11月　テヘラン米大使館占拠人質事件発生
　　　1980年　9月　イラン・イラク戦争勃発
　　　1988年　8月　イラン・イラク戦争停戦
　　　　　　　　　　　　　国連の安保理事会決議を受け入れる形で8年間に及ぶ戦争が終結。
　　　1989年　　　　ホメイニ師逝去、ハメネイ師が最高指導者に選出
　　　1997年　　　　ハタミ政権発足
　　　2005年　　　　アフマディネジャード政権発足

モン・サン・ミッシェル

　10世紀の修道院設立以来、この島は巡礼地として栄えてきました。当時から周辺の潮の干満差は激しく、巡礼者たちは島と陸がつながる干潮時をじっと待って、島へと渡っていたそうです。しかし、一度彼方まで引いた潮が押し寄せる速さは、“馬の駆け足”と例えられたほどで、多くの巡礼者が潮に飲まれ命を落としたといいます。１９世紀にようやく島と陸をつなぐ堤防ができ、この悲劇の歴史は幕を閉じました。
　巡礼者たちが命をかけて訪れたこの修道院は、まるで天界へ届かんばかりと高くそびえる尖塔が印象的。堅固な外観は、修道院と言うよりもむしろ砦を思わせます。実際、長い歴史の中では要塞として使われた時代もありました。石造りの回廊をはじめ内部には、数世紀を経た建物だけが持つ荘厳さが漂っています。
　しかし神聖な修道院の島も裾野には賑やかな街が広がり、かつて巡礼者たちに振舞われていたという名物のオムレツを出すレストランや土産物屋が軒を連ねており、中世の風情を残す石造りの家が続く街並みを散策するのもいいでしょう。
　いまでは年間約250万人が訪れる神秘の島モン・サン・ミッシェル。ぜひこの幻想的な姿を自分で体験したいものです。

　モン・サン・ミッシェルの最上階から見るパノラマの景色は、その美しさのあまり、長い階段を上った疲れを忘れさせてくれるほどの感動を与えてくれます。また、レストランや土産物屋がところ狭しと軒を連ねるグランド・リュ（大通り）の散策も楽しみの一つです。